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ノートン インターナショナル Model30 (490cc) 1934年

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ノートン インターナショナル(Norton International)には500ccのModel 30と350ccのModel 40がありました。本格的なレーシングマシンとして開発され、1931年から1957年まで製造されました。特に1930年代には直接ノートン工場にレーシングの仕様と共に注文することが可能でした。そして当時のマン島のレースでは何度も表彰台を独占し、また1935年には当時世界最速の183.61km/hを記録するなど、その速さは際立っていました。その後、第二次世界大戦中の製造中断を経て、1947年に製造は再開され、その後も基本的なエンジン構造はOHC(オーバーヘッドカム)のまま1957年の製造停止まで変わることはありませんでした。1953年にフェザーベッドフレーム(ドミネーター99の説明文を参照して下さい)が導入されるなど、幾度とモデルチェンジしましたが、トライアンフのスピードツイン等のパラレルツインエンジンが台頭する中、本モデルは1950年代には既に時代遅れとなり、その後製造停止となりました。
 ノートン インターナショナルは元々レーシングマシンとして開発された経緯もあり、随所にその特徴が散見されます。それは例えば簡易脱着可能なホイール、同様に簡易脱着可能なヘアピンタイプのバルブスプリングなどです。また、製造年数が長期に渡るため、時代と共に多くの点が変更されました。前後フォークとギヤボックスは1935年にデザインが一新され、1935年には、それまでのスターメー・アーチャー製のギヤボックスは同社がギヤボックスを製造中止したため、バーマン&サンズ製に変更されました。このバーマン製のギヤボックスは非常に評価が高く、その後一貫して使用され続けました。1936年からはエンジンはシリンダヘッドとブロックは合金製、ライナーはブロンズ製となりました。1938年にはリアにはプランジャーサスが導入され、フロントは一部モデルでテレスコピックに変更されました(その後1947年にフロントは全てテレスコピックに変更されました)。戦後1947年の製造再開からはエンジンはまた鉄製シリンダヘッドとブロックへと戻り、その後1953年に再度合金製へと変更されます。同年、上述の様にフェザーベッドフレームが導入されました。
 本バイクのコンディションについては、数年前にフルレストアされたこともあり、素晴らしい状態です。エンジンも異音等なく、非常にスムーズです。元々レーシングモデルなので、本来はヘッドライト、サイレンサー、リアシート等は装備されていませんが、本バイクは公道用にカスタムされました。また、スターメー・アーチャー製のギヤボックスもスムーズで、これだけでも相当の価値があります。
 現在オランダ倉庫にて保管してあります。登録用書類すべて有り。納期:海上輸送約2ヶ月+車輌整備約2ヶ月(海上輸送費、整備費は車輌価格に含まれています)。登録/車検整備は別途(125000円税込)承ります。納車費用は関東の場合、無料です(参考までに、青森で5万円程度です)。ご希望に応じて別途エンジンOH、板金塗装、ガスケット交換、断面擦り合わせ、メッキ加工等々承ります。詳細な情報をご希望の方は千葉事務所043-305-4418もしくはオランダガレージ0031-(0)6 30 25 81 31まで。メールもしくはお電話にてご連絡ください。
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