BMWは、戦前から続けてきたフロント：テレスコピックフォーク、リア：プランジャーサス、の組み合わせを1955年に大きく変更しました。それは、500ccモデルのR50や600ccモデルのR69に搭載された、フロント：アールズフォーク、リア：スイングアーム、です。特に、両モデルに組み込まれた「アールズフォーク」ですが、非常に独特です。写真から分かるように、「逆スイングアーム」とでも形容できそうな構造を持っています。現代のバイクではもうこのフロントサスを見ることはできませんが、ここにBMWの飽くなきチャレンジが見て取れます。また、リアについては、スイングアーム化に伴い、これまで剥き出しであったドライブシャフトが密閉式に変更されました。もう一つの重要な変更は、サイドカーが無くなったことでした。これにより、外見上はクラシック感が漂いながらも、機能的には現代BMWの基礎が出来上がったと言えます。これらの大きなモデルチェンジにより、BMWバイクの評価は更に高まりました。そしてその後、特に北米でのセールスが拡大していくことになります。
　本バイクのコンディションについては、機能面では非常に素晴らしい状態です。元々製品のクオリティの高さに定評のあるドイツ車ですが、本バイクはさらに徹底的にメンテナンスが行き届いています。
ただ、残念なことに、ペイントがあまりきれいに施されていません。特にリアフェンダーは、写真では分かりにくいかもしれませんが、素人レベルのペイントです。ですがそれを除けば本バイクは素晴らしいの一言です。現在、R50の本ファーストモデルの市場価格がおおよそ280-300万円程度であることを考慮すれば、本バイクは非常にリーズナブルな車輌と言えるでしょう。
メーターの距離は4.8マイルの表示となっています。通常クラシックバイクのマイル表示は全く信用できませんが、本バイクにおいては、多くのMOT(イギリスの車検)書類により、かなり信頼できるものと言えます。
　現在イギリスガレージにて保管してあります。登録用書類すべて有り。納期：海上輸送約2ヶ月+車輌整備約2ヶ月(海上輸送費、整備費は車輌価格に含まれています）。登録/車検整備は別途(125000円税込)承ります。納車費用は関東の場合、無料です(参考までに、青森で5万円程度です)。ご希望に応じて別途エンジンOH、板金塗装、メッキ加工等々承ります。詳細な情報をご希望の方は千葉事務所043-305-4418もしくはイギリスガレージ+44-153-167-1134まで。メールもしくはお電話にてご連絡ください。