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トライアンフ 5T スピードツイン (500cc) 1938年

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トライアンフ5T スピードツインです。クラシックバイクファンならもうご存知の名車中の名車です。トライアンフのパラレルツインはこのバイクと共に歩みました。まさにブリティッシュバイクの転換点ともいえる、歴史的にも非常に重要なトライアンフの大ヒットモデルです。
 伝説的デザイナー、エドワード・ターナーの手がけたこのモデルは1938年にコヴェントリー工場で生産されましたが、戦時中1940年にドイツ軍の空爆によって工場が全壊し、戦後はメリデン工場にて生産を再開されました。
 ターナーはトライアンフ社への参加以前に在籍していたAriel(アリエル社)で、もう一人の伝説的デザイナー、ヴァル・ペイジの下でエンジン・バイクをデザインしていました。ペイジとターナーはバイク用エンジンとしての可能性の高さをパラレルツインエンジンに見出していましたが、それはアリエルでは実現できませんでした。その後1932年にアリエル社の破産でトライアンフに移籍したペイジは翌1933年に、モデル6/1という、トライアンフ初のパラレルツインエンジンモデルを発表しますが、セールスは失敗に終わり、モデル6/1は1935年には製造中止となりました。その頃、破産したアリエルを買収した実業家ジャック・サングスターが、1936年にはトライアンフのバイク部門も買収し、トライアンフ・エンジニアリング・カンパニーが生まれ、そこでペイジに再会したターナーが本スピードツインを生み出すこととなったのです。
 500ccのOHVパラレルツインエンジンを軽量フレームに積んだ5T Speed Twinは、同時代の単気筒モデルよりも軽く、しかしはるかにパワフルでした。発表当初はリジッドフレームにガーダーフォーク(コヴェントリー工場)でしたが、1946年(メリデン工場)の復活からはフロントはテレスコピックフォークに変更されました。1948年にはリアにスプラングハブが組み込まれ、その後1949年にはターナーのデザインした「ナセルヘッド」がフロントに装備されました。その他の大きな変更については、1953年のオルタネーターの導入、1955年のリアのスイングアーム化が挙げられます。その後、5TAへのモデルチェンジにおいてユニットエンジンを搭載するなどの改良が施されましたが、1966年には日本メーカーの躍進に追い込まれる形で生産中止となりました。
 さて、本バイクは1938年モデルということで、リジッドフレームにガーダーフォークです。ご存知の方も多いと思いますが、戦前の5Tつまりガーダーフォークの5Tは1938年から1940年の途中、つまりコヴェントリー工場爆撃までの3年弱のみの生産ですので、まずそう滅多には市場に出てきません。しかもオリジナルエンジンです。このエンジンは始動、吹け上がりともに非常にスムーズです。オイル漏れは戦前トライアンフということでご容赦ください。全体的にはかなり高いレベルのコンディションが維持されています。
 現在イギリス倉庫にて保管してあります。登録用書類すべて有り。納期:海上輸送約2〜3か月。海上輸送費、通関処理、関税、保税倉庫費用等は全て(つまり日本国内輸送費(関東は無料)以外の全費用は)価格に含まれています。本バイクは現状渡しとなります。車検・整備につきましては、現在弊社提携工場が非常に立て込んでおり、数年待ちという状態の為、お客様の懇意のショップでお願いします(弊社でいくつか紹介/手配もできます)。納車費用は関東の場合は無料です(参考までに、青森で5万円程度です)。詳細な情報をご希望の方は千葉事務所043-305-4418もしくはイギリス倉庫+44 7710529196まで。メールもしくはお電話にてご連絡ください。
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