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トライアンフ 5Tスピードツイン (500cc) 1947年

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トライアンフの代表モデル 5Tスピードツインです。5Tスピードツインはクラシックバイクファンならご存知の名車中の名車です。トライアンフのパラレルツインエンジンは正に5Tスピードツインと共に歩みました。これはブリティッシュバイクの転換点ともいえる、歴史的にも非常に重要なトライアンフの大ヒットモデルでした。
 伝説的デザイナー、エドワード・ターナーの手がけたこのモデルは1938年にコヴェントリー工場で生産されましたが、戦時中1940年にドイツ軍の空爆によって工場が全壊し、戦後はメリデン工場にて生産を再開されました。
 ターナーはトライアンフ社への参加以前に在籍していたAriel(アリエル社)で、もう一人の伝説的デザイナー、ヴァル・ペイジの下でエンジン・バイクをデザインしていました。ペイジとターナーはバイク用エンジンとしての可能性の高さをパラレルツインエンジンに見出していましたが、それはアリエルでは実現できませんでした。その後1932年にアリエル社の破産でトライアンフに移籍したペイジは翌1933年に、モデル6/1という、トライアンフ初のパラレルツインエンジンモデルを発表しますが、セールスは失敗に終わり、モデル6/1は1935年には製造中止となりました。その頃、破産したアリエルを買収した実業家ジャック・サングスターが、1936年にはトライアンフのバイク部門も買収し、トライアンフ・エンジニアリング・カンパニーが生まれ、そこでペイジに再会したターナーが本スピードツインを生み出すこととなったのです。
 500ccのOHVパラレルツインエンジンを軽量フレームに積んだ5T Speed Twinは、同時代の単気筒モデルよりも軽く、しかしはるかにパワフルでした。発表当初(コヴェントリー工場)はリジッドフレームにガーダーフォークでしたが、第二次世界大戦後1946年(メリデン工場)の復活からはフロントはテレスコピックフォークに変更されました。1948年にはリアにスプラングハブが組み込まれ、その後1949年にはターナーのデザインした「ナセルヘッド」がフロントに装備されました。その他の大きな変更については、1953年のオルタネーターの導入、1955年のリアのスイングアーム化が挙げられます。その後1959年に5TAへのモデルチェンジにおいて、それまでの別体型エンジンは一体型(ユニット)エンジンへと変更されました。また同時にかの不人気「バスタブ」モデル(スカートのようなリアフェンダー)も導入されましたが、あまりの不人気ぶりに1966年までには販売リストからは消えました。その後、ノーマルリアフェンダーモデルも1966年に生産終了となりました。ちなみにナセルヘッドは生産終了時まで維持されました。
 さて、本5Tは1947年戦後モデルということで、テレスコピックフォーク、リジッドフレーム、別体式エンジンモデルです。当時、トライアンフはまだエンジンとフレームのマッチングナンバー制度を採用していなかった為、両ナンバーは元々マッチしませんが、番号自体からともに1947年製と判別できます。つまり、ほぼ間違いなくオリジナルエンジンです(トライアンフがマッチング制を採っていなかった以上、これ以上に正確に調べることはできません)。エンジンは始動、吹け上がりともに非常にスムーズです。オイル漏れはプライマリーケース等に散見されますが、この時代のトライアンフ相応です。写真のサイドカーは最終的には取り外した状態での販売となります。(本サイドカーもご希望であれば、輸送費が加算されます。)1947年5Tリジッドフレームモデルは相場的には500万円以上が普通ですが、本バイクはオランダの個人からの依頼販売ということで、非常にリーズナブルな価格設定となっています。
 現在オランダにて保管してあります。登録用書類すべて有り。納期:海上輸送約3か月。海上輸送費、通関処理、関税、保税倉庫費用等は全て(つまり日本国内輸送費(関東は無料)以外の全費用は)本価格に含まれています。車検・整備につきましては、現在弊社提携工場が非常に立て込んでおり、数年待ちという状態の為、お客様の懇意のショップでお願いします(弊社で紹介/手配もできます)。納車費用は関東の場合は無料です(参考までに青森で5万円程度です)。詳細な情報をご希望の方は千葉事務所043-305-4418もしくはオランダ+31-630258131(担当Basさん)まで。メールもしくはお電話にてご連絡ください。
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