Triumph Tiger 110(ワンテンタイガー)は4ストロークパラレルツインOHVエンジンモデルです。サンダーバードの後継スポーツモデルとして54年にデビューしました。ちなみに、T100タイガー(500cc)は時速100マイル（160km）出ることからその名前が付けられたのですが、T110については実際には109マイルまでしか出なかったという逸話が残っています。・・・といっても改造T110タイガーについては、Johnny Allen がアメリカのボンネビル・ソルトフラッツで344.67km/hという1956年当時バイクの史上最高速度を記録していますので、元々ポテンシャルは非常に高いものを備えていました。しかしながらT110ファンにとっては皮肉なことですが、史上最高速度を記念すべく59年にはT120ボンネビル(ツインキャブ)がスポーツモデルとして華々しくデビューしたことで、T110タイガー(シングルキャブ)はトライアンフの最速モデルの座を奪われ、さらにはエドワード・ターナーが650ccパラレルツイン・ユニットエンジンを開発したことから、ついに1961年にラインナップから姿を消しました。しかし、このT110タイガーは、トライアンフがまだ隆盛を極めていた頃の、まさに看板モデルだったこともあり、現在でも非常に人気の高いモデルです。
　当バイクは、1957年モデルですが、イギリスでの初年度登録は1958年です。前オーナーがスコットランドで1988年から30年以上にわたり大事にレストアを繰り返して来たバイクです。
　コンディションについては、全体的に良好なレベルです。エンジンも異音等なく、非常にスムーズです。時速100kmのテスト走行も問題はありませんでした。しいて挙げれば、リアブレーキの効きがやや甘いです。また、ファイナルドライブチェーンがやや伸び気味です。イギリス車ということもあり、オイルにじみはありますが、時代相応と言ったところです(ご希望であればエンジンを下ろしてキッチリと断面擦り合わせ等を行うことも可能ですが、そこまでは必要ないと思います)。エンジンはマッチングナンバー(オリジナル)です。クラシックとしての価値の高い別体式エンジンです。
　現在イギリス倉庫にて保管してあります。登録用書類すべて有り。納期：海上輸送約2か月+日本での最終整備約2ヶ月。海上輸送費/最終整備費は全て価格に含まれています。車検は別途税込12万円で承ります。ご希望に応じて別途エンジンOH、板金塗装等承ります。納車費用は関東の場合は無料です(参考までに、青森で4万円程度です)。詳細な情報をご希望の方は千葉事務所043-305-4418もしくはイギリス倉庫+44-1728 724321まで。メールもしくはお電話にてご連絡ください。