Triumph TRWは元々第二次世界大戦中に陸軍用に開発され、戦後1950年から15年間に渡って販売された息の長いモデルです。 　トライアンフの戦前陸軍用モデルとして最もよく知られているモデルは350cc単気筒オーバヘッドヴァルブの3HWでしょう。また、単気筒サイドヴァルブモデルとしては350ccの3SWと500ccの5SWが有名です。実は同時期トライアンフは350ccの2気筒サイドヴァルブエンジンモデル3TWをデザインしていましたが、1940年にコヴェントリー工場がドイツ軍の空爆で壊滅したため計画は中断してしまいました。その後1942年には新たに500ccの2気筒サイドヴァルブモデルの5TWが製造開始されましたが、引き続き３HWの需要が高かったこともあり、戦争終結とともに製造中止となりました。その後、戦争終結後1946年に、後のTR5トロフィーのトライアルフレームをベースにナセルヘッドを装着した2気筒サイドヴァルブエンジンのバイクが陸軍に採用され、1950年にTRWとして販売されました。 　TRWの、ユニット構造移行前の別体型サイドヴァルブエンジンは、その低く設定された圧縮比率もあり、民間用としてはパワー不足は否めませんでしたが一方で非常に優れた耐久性や容易なメンテナンスから、特に軍隊や警察で長年に渡り重宝されました。TRWが製造中止となった1965年当時、各社が最高速度200km/hをゆうに超えるモデルを次々に発表していたことを鑑みれば、最高速度110km/h程度のTRWが未だ生産を続けていられたことは、いかにその信頼性が高かったかを物語っています。 　本車両は全電装系が６Vのままですので、車検時には調整が必要でしょう。経年による部品摩耗などありますが、全体的には非常に良好なコンディションです。強いて言えば、写真でも確認できますが、タンクの上前部に色合わせの出来ていない塗装直しが見られます(ご希望であれば日本でタンクを塗装し直します)。 　現在イギリス工場にて保管してあります。登録用書類すべて有り。納期：海上輸送約2ヶ月、日本での最終整備2か月。海上輸送費、関税(消費税)、日本での最終整備費は全て込みです。別途、登録/車検(125000円)承ります。納車場所が関東の場合は納車費用は無料です(参考までに、青森で5万円程度です)。もちろん車検/登録/整備を必ずしも当社で行う必要はありません。ご希望に応じて別途エンジンOH、鈑金/塗装等承ります。詳細な情報をご希望の方は千葉事務所043-305-4418もしくはイギリス倉庫+44 1531671134 まで。メールもしくはお電話にてご連絡ください。