トライアンフの代表モデルの一つ、T120ボンネビルの 1961年モデルです。 T120ボンネビルはエドワード・ターナー(伝説的デザイナーで、5Tスピードツイン、サンダーバード、タイガー110、の生みの親)が手掛けた市販モデルとしての最後の作品となりました。構想から市販化へはそれほど時間はかからず、それまで史上最速を誇っていたタイガーT110をベースに開発されました。それまでタイガーT110でオプションとされていたツインキャブをボンネビルでは標準装備し、ハイパフォーマンス・インレット・カムシャフトを備え、1959年に「世界最高のモーターサイクル」として発表されました。
名前の由来はアメリカのユタ州にある、「ボンネビル・ソルト・フラッツ」という、塩湖の干上がった後にできた巨大な平原で行われる「ボンネビル・スピードウェイ」にて、当時世界最速(1955年311km/h、1956年344km/h)をテキサス出身のレーサー、ジョニー・アレンが改造T110にて記録したことにあります。また、T110はノーマルでは時速110マイル(177km/h)を出せるということでT110と名付けられ(実際には109マイルでしたが)、本T120については時速120マイルに因んで付けられたと思われます。(これもまた初期モデルでは実際には時速115マイル=185km/hまでした出ませんでしたが・・・)
モデル別に見ると、1959年ファーストモデルはナセルヘッドを装備し、エンジンとフロントタイヤの間はシングルフレームです。エンジンは別体式です。その後1960年のセカンドモデルではナセルヘッドは無くなり、デュプレックスフレーム(2本フレーム)となりました。その後1962年途中からはシングルフレームに戻り、さらに1963年にはユニット(一体型)エンジンへと変更されました。コレクターの間で価値の高いものは、1959年のファーストモデルと、1960年〜1962年のデュプレックスフレームまでのセカンドモデルです。
本バイクですが、1961年ということで、別体型エンジン、そして希少なデュプレックスフレーム、ハーモニカエンブレムのボニーです。車体、エンジンはマッチングナンバー(オリジナルエンジン)です。デュプレックスフレームのボニーという事で、クラシックコレクター的には市場価値は非常に高く、またファーストボンネビルよりも好きだという方も多いモデルです。当然ながら市場に出回ることはあまり多くありません(もとじらうはかなりの頻度で入手できていますが)。モデル名はT120"R"となっていますが、このRはアメリカ向け輸出モデルの意味です。スペック的/価値的にはT120もT120Rも同じです。
コンディションについては、写真の通り非常にきれいな車体で、走りも素晴らしいです。前オーナーによって一通りのレストアが施されました。エンジンも快調で、スモーク、異音等ありません。オイル漏れは時代相応といったところです。電装系が12Vに変更されており、日本での車検に通りやすくなっています(ヘッドライトの光量)。
現在イギリスにて保管してあります。登録用書類すべて有り。納期:海上輸送約3か月。海上輸送費、通関処理、関税、保税倉庫費用等は全て(つまり日本国内輸送費(関東は無料)以外の全費用は)本価格に含まれています。車検・整備につきましては、現在弊社提携工場が非常に立て込んでおり、数年待ちという状態の為、お客様の懇意のショップでお願いします(弊社で紹介/手配もできます)。納車費用は関東の場合は無料です(参考までに青森で5万円程度です)。詳細な情報をご希望の方は千葉事務所043-305-4418もしくはイギリス倉庫+44 1424 437719まで。メールもしくはお電話にてご連絡ください。